歩行の骨の健康検証!歩行が体に与える健康効果とは?

人生100年時代と言われている現在において、いつまでも健康的な歩行は維持していきたいものです。

そこで、健康的な歩行を維持するために必要になるのが「骨の健康」です。

また、骨の健康を保つためには、歩行などの運動が効果的です。

今回こちらの記事では、歩行の骨の健康について詳しくご説明します。

ぜひ、この記事を参考にしていただき、健康な歩行を続けていきましょう。

歩行は骨の健康に良い

20歳を境に骨量は徐々に減少していき、加齢とともに腸管からのカルシウム吸収率は低下していきます。

また、体内に吸収されるカルシウムの量が少なくなると、骨量の減少を促進することで骨がもろくなってしまいます。

そこで、骨を強くするために効果的とされているのが、歩行など運動の実践です。

骨は負荷をかけると強くなるという性質があるため、歩行などの運動で骨に刺激を加えると骨が強くなるわけです。

また、太陽の日差しのもと歩行を行うとさらに良い効果が期待できます。

太陽のもとで歩くことは、カルシウムの吸収に関わるビタミンDが体内で作られるため、体の内外両面から骨を丈夫にしてくれます。

なお、歩行など体に衝撃を与える運動の目安時間は、1日10分以上行うことが良いでしょう。

引用元:国立障害者リハビリテーションセンター研究所 “適度な運動タンパク質”を見つけた!運動が身体の炎症・老化を抑制する分子メカニズムを発見!!健康のために 1 日 10 分、骨に衝撃を与えよう!!!
引用元:健康長寿ネット 健康長寿に効果的なウォーキング

歩行は高齢者の骨粗鬆症の予防に役立つ

骨がもろくなることで注意しなければいけない病気が「骨粗鬆症」です。

骨粗鬆症になると、ちょっとした衝撃でも骨折しやすくなるため、予防対策が必要です。

なお、骨粗鬆症の予防には、食事とともに運動で骨に負荷をかけて刺激を加えることが必要です。

また、骨に負荷をかけて刺激を加える際には、骨の長軸方向に刺激が入る運動を行うことがポイントになります。

骨の長軸方向の刺激が加わることで骨に微量の電流が伝わり、骨の強度を上げることができるのです。

このことは、一般的にジャンプやジョギングなど、飛んだり跳ねたりといった着地や接地の衝撃を受ける運動を指します。

しかし、高齢者やもともと骨が丈夫でない方にとっては、ジャンプなどの激しい運動はケガや体を痛めるリスクがあります。

そのため、体に負担がなく運動習慣が身につきやすい歩行を継続していくことがおすすめです。

引用元:骨粗鬆症財団 どんな運動が必要?
引用元:骨検 骨粗鬆症の原因 骨量(骨密度)は年齢によって変化します
引用元:健康長寿ネット 骨粗鬆症予防の運動とは
引用元:天6整形外科 骨粗鬆症(骨粗しょう症)の予防には運動が大事!でもなんで?

歩行は骨塩量の低下予防になる

骨粗しょう症の有用な検査の一つとして使われている「骨塩量」は、骨に含まれるカルシウムなどミネラル成分量のことを言います。

この骨塩量については、今までに高齢者の歩行との関係性を調べた研究結果が参考になります。

その研究では、老人ホームに在所している約160名を対象に握力検査以外の検査として、歩行数を分けて骨塩量を調べました。

この際の歩行数は、1日5,000歩以下の少ない群と1日5,000歩以上の歩行数の多い群に分けて、それぞれの骨塩量の経年変化を調べています。

その結果、1日5000歩以上の群においては、骨塩量の低下は認められませんでした。

一方、1日5000歩以下群では、1年後の骨塩量の低下が認められたのです。

以上の研究結果により、高齢者の骨量維持には、歩行数を増やしていくことの重要性が示唆されます。

引用元:J-stage 運動と骨

歩行と脳の健康の関係性

今までの研究でも歩行などの運動は、身体の臓器や組織の炎症や老化を抑制する効果があることは分かっていました。

ただ、歩行が脳の健康を維持する仕組みについてまでは、解明されていない部分が多かったようです。

しかし、2020年1月国立障害者リハビリテーションセンターの研究において、今まで不明確だった運動と脳の健康の関係について明らかになりました。

この研究の結果では、軽いジョギング程度の運動を行うことで脳機能の維持・調節に効果があるということでした。

具体的には、足を着地した際に頭部に伝わる適度な衝撃により脳を刺激することで、機能維持や調節に良い影響を与えるとのことです。

なお、この軽いジョギング程度の運動を置き換えてみると、歩行速度を上げて歩行する際にも該当するものと考えられます。

すなわち、歩行においても脳への健康について十分効果があることが考えられます。

引用元:国立障害者リハビリテーションセンター研究所 “衝撃”の事実!ジョギング・ウォーキングの効果は、脳への“衝撃”によるものだった!!頭への適度な“衝撃”が脳機能を調節・維持することが明らかになった!!!
引用元:我汝会きたひろしま整形外科 骨を強く健康に③骨粗鬆症予防のための運動
引用元:糖尿病ネットワーク ウォーキングの衝撃は骨と脳の健康に良い 1日10分は骨や体に衝撃が加わる運動を

まとめ

今回は「歩行の骨の健康検証!歩行が体に与える健康効果とは?」についてご説明しました。

健康維持には、歩行などの定期的な運動により、骨に適切な刺激を与えることが効果的です。

しかし、バランスが乱れた歩行やフォームが崩れた歩行では、体を痛めてしまったり、転倒のリスクを高めてしまったりします。

そのため、安全で効率的な歩行を続けていくためには、日々の歩行を分析・評価していくことが大切です。

そこで、最後にご自身の歩容を簡単に見える化できる「AYUMI EYE」をご紹介します。

AYUMI EYEは、歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価することができるデバイスです。

現在、医療機関や高齢者施設など多くの分野で使われており、リハビリや歩行能力向上に活躍しています。

ぜひ、歩行訓練の評価・分析を活用していきながら、丈夫な骨で健康的な歩行を維持していきましょう。

(参考資料)
国立障害者リハビリテーションセンター研究所 “適度な運動タンパク質”を見つけた!運動が身体の炎症・老化を抑制する分子メカニズムを発見!!健康のために 1 日 10 分、骨に衝撃を与えよう!!!
健康長寿ネット 健康長寿に効果的なウォーキング
骨粗鬆症財団 どんな運動が必要?
骨検 骨粗鬆症の原因 骨量(骨密度)は年齢によって変化します
健康長寿ネット 骨粗鬆症予防の運動とは
天6整形外科 骨粗鬆症(骨粗しょう症)の予防には運動が大事!でもなんで?
J-stage 運動と骨
国立障害者リハビリテーションセンター研究所 “衝撃”の事実!ジョギング・ウォーキングの効果は、脳への“衝撃”によるものだった!!頭への適度な“衝撃”が脳機能を調節・維持することが明らかになった!!!
我汝会きたひろしま整形外科 骨を強く健康に③骨粗鬆症予防のための運動
糖尿病ネットワーク ウォーキングの衝撃は骨と脳の健康に良い 1日10分は骨や体に衝撃が加わる運動を


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