概要
これまでの知見から、日常生活に特に支障がないと実感している高齢男性・女性でも歩行時の筋活動では内側広筋、大腿直筋が協働して膝関節を保持していることが報告されています(西島ら,2005)。青年期では、足の振り出し時に大腿直筋が筋活動のピークを迎えるのと比べて、高齢者では大腿直筋を主として支えきれず、内側広筋がサポートしていることが伺われます。このような筋力低下が歩容に影響していることをわかりやすく対象者に伝えるには、客観的データに基づいた支援方法が必要です。今回は、客観的データの必要性とどうしたら対象者にとってわかりやすい説明と支援方策の提案、そして納得して機能訓練に挑んでいただけるかをお話します。
こんな方にオススメ
✓効果的な機能訓練を自施設で行いたいと考えている事業所の管理者の方
✓ご利用者さまへの歩行の特性を知り施設運営に活かしていきたい施設長・経営者の方
✓介護DXに興味がある方
✓新たな歩行評価方法の導入を施設で検討している方
✓データの活用(科学的根拠)方法・戦略にお悩みな方
✓ご利用者さまやご家族さまへの満足度向上のため施策をご検討の方
開催概要
・開催日時:2024年09月26(木)18:00~19:00(質疑応答10分~15分)
・参加費:無料/事前登録制 定員:20名
・実施場所:オンライン開催(Zoom)
・主催:株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団
登壇者プロフィール
荒木 邦子(あらき くにこ)
早稲田大学スポーツ科学学術院非常勤講師
スポーツ科学博士(早稲田大学)
専門分野:「ヘルスプロモーション」「運動指導方法論」「介護予防プログラム開発」
所属学会:日本公衆衛生学会、体力医学会 介護予防・健康づくり学会
健康づくり・介護予防のプログラム開発と指導、人材育成。特に姿勢と歩き方に関する理論と実践によるアプローチに力を入れている。また、地域の課題把握・地域特性に応じた自治体介護予防プログラム開発と普及マネジメント支援、自治体との協働による地域活性化に従事している。