スポーツ選手は競技種目ごとに特有の身体移動動作が存在しており、歩行にも特徴があります。
そして、正しい歩行を身につけることはスポーツ選手のパフォーマンスの向上のために必要不可欠です。
そこで今回、こちらの記事ではスポーツ選手のパフォーマンス向上に欠かせない歩行について詳しくご説明します。
また、正しい歩行を支える歩行分析についてもご紹介します。
ぜひこの記事を参考にしていただき、スポーツに特化した歩行を確認しながら、技術向上にお役立てください。
歩行がスポーツ選手のパフォーマンスに影響する
スポーツ選手は特有な運動を学習することで運動調節機能が変化していきますが、その基礎となるのが歩行です。
すなわち、日常的な歩き方の基本動作が基礎となって、スポーツ競技動作の特性が反映されていると言えるでしょう。
そのため、スポーツ選手の走り方や動作の改善には、接地時間が長く癖の出やすい歩行動作から見直すことが賢明です。
また、人の歩行は環境的な要因によって個々の歩行動作が形成されていますが、特にスポーツ選手においては顕著です。
日々の生活で正しい歩き方ができていないと独自の癖がついてしまい、ケガのリスクを高めることにもなります。
例えば、陸上の長距離選手などは日常的に物理的ストレスが末端にかかり過ぎると、アキレス腱炎を起こす可能性があります。
引用:【AYUMI Topics小泉圭介インタビュー第2回】プロアスリートでも体の動かし方を「間違っている」
【競技別】スポーツ選手の歩行の特徴
スポーツ選手は各競技で一般成人とは違った歩行の特徴があります。
次に、それぞれ特徴が異なる3つの競技の歩行の特徴についてご説明します。
・短距離選手
・競歩
・武道選手
それぞれの歩行の特徴を確認していきましょう。
短距離選手の歩行に見られる関節の動き
短距離選手の歩行については、ある調査が関節の動きに特徴があることを示しています。
その調査とは、オリンピック代表選手を含む短距離および跳躍競技者男子と、一般成人の大学生を比較対象にしています。
また、実験試技としては、歩行、速歩、ジョギングおよび疾走の試技を採用。
その結果、競技者は接地直後に膝関節がやや屈曲していましたが、股関節はほぼ一貫して伸展を続けている動作が見られました。
一方、一般成人は接地直後に膝関節の屈曲だけでなく、速歩、ジョギングにおいても股関節にも一過性の屈曲が生じていることが分かっています。
さらに、競技者の疾走における膝関節や足関節、速歩における股関節、ジョギングにおける足関節も有意に大きい結果となりました。
競歩は物理的ストレスが強い
競歩は、極限までストライドとピッチを上げて長時間歩いたりするような高い強度が求められます。
そのため、エネルギー供給系のことを考えてみても、競歩は最も過酷な競技の一つと言えるでしょう。
また、競歩のように歩きと走りの境界線付近が物理的ストレスが強くかかりやすくなります。
そのため、正しい歩行バランスとリズムを一定に保つことが、長時間のパフォーマンス維持にとって重要な要素になります。
引用:【AYUMI Topics小泉圭介インタビュー第2回】プロアスリートでも体の動かし方を「間違っている」
武道選手の特徴的歩行である「すり足」
武道は、身体移動で生ずる体や構えの動揺を極力少なくすることを重要としています。
そのため、武道の熟練者は身体動作のブレが生じず、滑らかで淀みのない動きをしています。
これらの武道の特性を表現するために、身体移動の根幹をなす動作として特徴的な歩行が「すり足」です。
すり足は、重心の安定化する構造と足部の効率的な動きを可能にしています。
また近年では、すり足動作の安定性は、武道だけではなくトレーニングにも注目されています。
すり足運動を用いた短期的トレーニングでは、立位時重心動揺が減少する傾向があることが報告済みです。
スポーツ選手のパフォーマンス向上に活躍する歩行分析!
歩行は人間の基本的な動作の一つであり、そのメカニズムを理解することは、スポーツ選手のパフォーマンス向上において非常に重要です。
しかし、スポーツ選手は各競技に合わせた足の運びや重心のかけ方など競技に合わせた歩行の特徴があります。
そのため、それぞれの競技の特徴に合わせた歩行の分析をしていくことが求められます。
そこで、活躍するのが歩行分析です。歩行分析は歩行に関する問題を特定して、適切なトレーニングを行うことができます。
また、歩行の立脚期、遊脚期など各フェーズにおける関節の動きや筋肉の活動など詳しく測定することが可能です。
その結果、スポーツ選手のパフォーマンス向上につながる歩行動作改善に大変役立ちます。
まとめ
今回は「スポーツ選手のパフォーマンス向上のための歩行分析」についてご説明しました。
スポーツ選手の走る動きなど動作の基礎となるのが日常の歩行です。そのため、普段から歩行のクセや歩行バランスを見直すことがパフォーマンス向上につながります。
そこで最後に、スポーツ選手のパフォーマンス向上やケガ予防に貢献するAYUMI EYEをご紹介します。
AYUMI EYEは、早稲田エルダリーヘルス事業団が開発した最先端の歩行能力解析デバイスです。
正しい歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」の測定や評価をICTの力を活用することで、シンプルに見える化を実現しました。
そのため、容易に歩行状態が正確に分析できるため、スポーツ選手の技術力向上に貢献します。
(参考資料)
引用:【AYUMI Topics小泉圭介インタビュー第2回】プロアスリートでも体の動かし方を「間違っている」
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測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。
簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。
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