子どもの歩行発達と歩行解析

子どもの歩行発達や成人様歩行に移行する際、歩行バランスやリズムを観察することは成長を促すためにとても重要です。

そこで今回こちらの記事では、子どもの歩行発達の特徴や、成人様歩行への移行について詳しくご説明します。

また、子どもを正しい歩行に導くために活躍する歩行解析についてもご紹介します。

 

ぜひ、この記事を参考にしていただき、子どもの歩行の成長にお役立てください。

 

子どもの歩行発達

 

始めに、子どもの歩行発達についてご説明します。

歩行発達には以下のような経緯があります。

 

・原始歩行

・伝い歩き

・一人歩き

・小走り歩き

それぞれの特徴と注意点を確認していきましょう。

 

原始歩行

 

原始歩行とは、生まれもって備わっている行動の一つで、一般的に生後1〜2か月頃までに見られる動きです。

新生児の腋下を支えて起立させて足を軽く床につけて前傾させた際に、左右の足を交互に動かして、まるで歩いているような反射動作を言います。

なお、原始歩行は、通常生後2か月を過ぎると徐々に消えていきますが、しばらく続く場合はかかりつけ医に相談するようにしましょう。

 

引用:【産婦人科医監修】新生児が歩く?!試してみたい♪原始歩行とは?

 

伝い歩き

 

伝い歩きは、生後9カ月〜1歳ぐらいの時期に始まることが多い動作です。

赤ちゃんが壁やテーブルなどにつかまった状態で手や足を動かして移動する動作を言います。

最初は両手でつかまり少し移動できる程度ですが、やがて片手を離して移動することが可能です。

 

なお伝い歩きをするようになると転倒する危険性が以前と比べて高まります

そのため、ケガ防止対策としてマットなどクッション性のある物を敷いておくようにしましょう。

 

引用:つたい歩きはいつから?平均的な開始時期や練習方法、注意点を紹介

引用:つたい歩き(伝い歩き)とは?始まる時期や注意点、おすすめのおもちゃを紹介

 

一人歩き

 

伝い歩きに慣れてきましたら、一人立ちを始めます。多くは1歳6か月を過ぎると一人歩きが可能です。

しかし、赤ちゃんが歩き始める時期は、個人差が大きく、ハイハイの時期を長く経験してから歩くケースもあります。

 

その場合、歩き始めが遅くても2歳前後で変化が見られることが多いようです。

なお、一人歩きになるとさらに行動範囲が広がるため、歩行する周りの環境には十分気をつけましょう。

 

引用:赤ちゃんはいつから歩くの? 歩きはじめが早い子・遅い子でも大丈夫?

 

小走り歩き

 

歩き始めてから半年程度経った頃には、小走りをしたり階段を登ったりできるようになります。

また、階段を下る動作やボールを蹴るといった行動ができる子もいます。

なお、この時期はマイペースな行動をとることが多い傾向です。

 

例えば、歩いていても急に立ち止まったり、しゃがんだりして地面を見たりするなどの動作です。

そのため、安全面に十分気を配りながら子どものペースに合わせて見守るようにしましょう。


引用:【専門家監修】1歳6か月の子どもの特徴やお世話のポイント、注意点やおすすめのおもちゃを解説

 

静的立位姿勢が安定している幼児は歩行も安定する

 

幼児における静的立位での姿勢制御は、成人歩行パターンに近づくための基礎的な体力要素である可能性が考えられています。

 

その証拠として、今までに幼児の静的立位での姿勢制御と歩行の関連性について調べた研究が参考になります。

その研究によると、幼児の重心動揺測定を10秒に設定して静的立位姿勢の安定度を調査しました。

 

なお、この10秒間の設定は、20秒では静止状態を維持できない幼児がいることが報告されているためです。

その結果、静的立位姿勢が安定している幼児ほど歩行時の立脚時間と両脚支持時間が短く、歩行率が高いという関係が示されたのです。

 

また、静的立位姿勢が安定している乳児は総軌跡長と外周面積においても、最速歩行時の歩行速度と有意な相関が認められています。

すなわち、静的立位姿勢が安定している乳児ほど速く歩けることが示唆されました。


引用:幼児の重心動揺と歩行パラメータとの関連

 

歩行発達から成人様歩行の移行に歩行解析が活用

子どもの歩行は、一般的に5歳以上ぐらいから徐々に成人同様の歩行に移行します。

 

また、歩行の完成は床反力計による実験データから見ても、6歳くらいで歩行は成熟して成人の歩行パターンに移行するようです。

さらに、6歳以降でも床反力は変化し続けていき、青年期まで変化する報告もあります。

 

そのため、個人差が大きいこの時期の歩行バランスやリズムを観察することは、成長過程のなかでも特に重要です。

そこで、歩行発達から成人様歩行に移行する際、正確に正しい歩行に導くために役立つのが歩行解析です。

 

歩行解析はデバイスを使って、子どもの歩行の重心のかかり方やバランス、リズムなどを正確に分析していきます。

そのため、子どもの歩行の異常があってもすぐに発見できるため、子どもの成長を止めることなく成長促進に貢献します。


引用:1歳児歩行の運動力学

 

まとめ

 

今回は「子どもの歩行発達と歩行解析」についてご説明しました。

子どもの歩行発達は個人差が大きく、変化も早いため、日々の観察や環境作りが大切です。

また、子どもが成人様歩行に移行する際には、正しい歩行を習得するためにも歩行解析を活用すると効果的です。

 

そこで最後に、子どもの歩行状態を正確に評価して正しい歩行に導くことが可能な「AYUMI EYE」をご紹介します。

AYUMI EYEは、正しい歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価することができるデバイスです。

 

簡単かつ正確に歩行状態が分析できるため、子どもの細かい歩行の変化にも柔軟に対応できます。

ぜひ、歩行解析を活用していきながら、子どもの未来につながる歩行の基礎を身につけていきましょう。

 

(参考資料)

引用:1歳児歩行の運動力学

引用:幼児の重心動揺と歩行パラメータとの関連

引用:【専門家監修】1歳6か月の子どもの特徴やお世話のポイント、注意点やおすすめのおもちゃを解説

引用:赤ちゃんはいつから歩くの? 歩きはじめが早い子・遅い子でも大丈夫?

引用:つたい歩きはいつから?平均的な開始時期や練習方法、注意点を紹介

引用:つたい歩き(伝い歩き)とは?始まる時期や注意点、おすすめのおもちゃを紹介

引用:【産婦人科医監修】新生児が歩く?!試してみたい♪原始歩行とは?

 


歩行解析デバイスAYUMI EYEで歩行分析

AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。

バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。

測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。

簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。

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歩行推進力とその改善方法
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歩行時のバランスの重要性と改善方法 著者:佐藤洋平(EHA監修)
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