私たち人間にとって正しい歩行で歩き続けることは、健康増進や健康寿命延伸のためにも必要です。
今回、歩行と健康増進や健康寿命の関係性について詳しく解説していきます。
また、健康増進につながる歩行方法や、正しい歩行を支える歩行解析についても詳しくご説明します。
ぜひ、こちらの記事を参考にしていただき、健康増進にお役立てください。
歩行による健康増進効果
歩くことで得られる健康増進効果については、今までの研究でも多く示されています。
そのなかで注目したいのが、歩行時間が長くなることで医療削減につながる効果が表れた調査です。
その調査とは、宮城県大崎保健所管内の40〜79歳の国民健康保険加入者を対象に行われました。
調査結果では、1日に1時間以上歩く人は平均余命が長くなり、生涯医療費も低くなることが示されたのです。
また、追跡調査の結果によると1日1,000歩以上歩くと、1ヶ月あたりの医療費が 1,341円減少することも発表されました。
このことは、調査対象者の平均医療費の 6.9%減少に相当しています。
さらに、全国45歳以上の国民医療費(2011年度)の30兆9,758億円に当てはめると、2兆1,373億円の医療費抑制につながる効果も試算されています。
引用:まちづくりにおける健康増進効果を把握するための歩行量(歩数)調査のガイドライン
1日の歩数と健康寿命の関係性
歩行と健康寿命の関係性については、京都府立医科大学大学院医学研究科らによる研究で示されています。
この調査では、AI指標を用いて、1日の歩数と健康寿命の関係を明らかにしています。
具体的には、1日の歩数の目標値を9,000歩に設定して、一歩でも多く歩くことを目標に歩行調査を実施しました。
すると、歩行数が目標値に達していなくても、一歩でも多く歩くことで、死亡や心血管病発症のリスクが減少することが示唆されました。
なお、歩数が増えることによる効果については、前提に正しい歩行を続けている必要性があることも大切な要素になるでしょう。
健康増進につながる歩行方法
健康増進につながる正しい歩行ですが、歩行方法を工夫することで歩行効果をより高めることが可能です。
主に、下記のような方法が歩行効果を高めるためにおすすめです。
・大股歩き
・インターバル早歩き
・ながら歩き
それぞれの方法について詳しく説明していきます。
大股歩き
大股歩きが認知機能の向上に有効であることが、東京都健康長寿医療センターが調べた結果で明らかになっています。
その調査では、1,000人以上の歩幅を広い・普通・狭いの3段階に分けて、最長4年間認知機能の低下を調査しました。
その結果、最終的に追跡できた666人のうち、歩幅の狭い群は認知機能の低下が最も多く見られたのです。
また、歩幅を広げると脳と足の間の神経伝達が刺激されて、脳の活性化が期待されることもこの調査で示唆されています。
なお、続けてこの調査では、理想的な歩幅を65センチ以上としており、それに満たなくても今よりも5cm以上歩幅を広げることを推奨しています。
引用:歩くなら、今の歩幅にプラス5センチ! 脳を活性する大股歩きの“エビデンス”
インターバル歩行
早歩きとゆっくり歩きを交互に行うインターバル歩行は、健康増進のための歩行効果を高めることが可能です。
インターバル歩行では筋肉に負荷をかける早歩きと、負荷が少ないゆっくり歩きを合わせて行います。
その結果、太ももなどの下半身の筋肉活動が活発になるため、負担なく筋力や持久力の向上が目指せます。
なお、早歩きのスピードの目安としては走る一歩手前のスピードぐらいで行うと良いでしょう。
ながら歩き
1度に2つ以上のタスクを脳に伝える歩き方を「ながら歩き」と呼びます。
ながら歩きの効果については、日本初若年性アルツハイマー病専門外来を開いた新井医師が発表しています。
具体的には、ながら歩きは認知機能の低下を抑制する効果があるとのことです。
なお、ながら歩きにはポイントがあります。俳句や英会話、クイズなど好きなことであれば何でも良いのですが、あくまでも楽しく行うことが重要です。
引用:歩くなら、今の歩幅にプラス5センチ! 脳を活性する大股歩きの“エビデンス”
健康増進には歩行解析が効果的!
健康増進には大股歩きやインターバル歩行、ながら歩行のような歩き方が効果的です。
しかし、このような健康増進につながる歩き方は、あくまでも正しい歩行であることが条件になります。
そのため、正しい歩行を習得することが健康増進に大切な要素になりますが、そこで貢献するのが歩行解析です。
歩行解析は、歩行バランスやリズムなど現在の改善点を明確に見える化して確認できるため、効率的な歩行改善に役立ちます。
また、歩行バランスが崩れることによる代償動作の有無も確認できるため、体の不調を読み取ることも可能です。
まとめ
今回は「歩行解析を活用した健康増進・健康寿命延伸」についてご説明しました。
歩行と健康増進や健康寿命は深い関係性があり、健康的な歩行を続けるためには歩行解析を活用することが効果的です。
そのため、誰もが使いやすく正確に評価できる歩行解析を使用することが良いでしょう。
そこで最後に、現在の歩行が見える化で正確に分析できる「AYUMI EYE」をご紹介します。
AYUMI EYEは、正しい歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価できるデバイスです。
正確に歩行解析が可能なため、効率的な歩行改善が目指せます。
ぜひ、歩行能力向上と健康増進に貢献する歩行解析を活用しながら、いつまでも健康的な歩行を続けていきましょう。
(参考資料)
引用:まちづくりにおける健康増進効果を把握するための歩行量(歩数)調査のガイドライン
引用:歩くなら、今の歩幅にプラス5センチ! 脳を活性する大股歩きの“エビデンス”
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AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。
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測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。
簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。
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