人間の筋肉は全部で600個以上あり、そのうち歩行に必要な筋肉は約200個です。つまり、人は歩くために全身の約3分の1の筋肉を使っていることになります。その中でも、歩くために特に重要となる筋肉について、分かりやすくご紹介します。
歩行で特に重要な筋肉について
歩行は全身の運動であり、四肢や体幹の筋肉を上手く調節して、バランスをとりながら前進しています。その中でも、体重を支えて前に進むための土台であり、歩行で特に重要な下肢の筋肉を6個ご紹介します。
① 大殿筋(だいでんきん)
お尻の後側に付いている、お尻の筋肉の中で最も大きな筋肉です。足を後ろに上げるための筋肉であり、歩行中に体重を移動させる役割があります。
② 中殿筋(ちゅうでんきん)
お尻の横側に付いている、足を外に広げるための筋肉です。歩行中に骨盤を安定させる役割があり、この筋肉が弱いと片足で立つことが難しく、左右のバランスが悪くなります。
③ 大腿四頭筋(だいたいしとうきん)
太ももの前側に付いている、膝を伸ばすための筋肉です。 歩行中に股関節や膝関節を安定させる役割があり、この筋肉が弱いと膝折れ(立っていると膝がカクッと曲がる状態)が起こってしまいます。
④ ハムストリングス
太ももの後側に付いている、膝を曲げるための筋肉です。 歩行中、③の大腿四頭筋と同時にタイミング良く働くことで、股関節や膝関節の安定性を保っています。
⑤ 下腿三頭筋(かたいさんとうきん)
膝裏から踵まで、ふくらはぎの部分に付いている筋肉です。 つま先立ちをする時に働く筋肉であり、アキレス腱はこの筋肉の一部です。 歩行中には主に、足を蹴り出して前進させる役割があります。
⑥ 前脛骨筋(ぜんけいこつきん)
膝,という部分を,脛(すね)の骨の上部、つま先を上にあげるための筋肉です。 歩行中に足関節をコントロールする役割があり、この筋肉が弱いと、つま先が地面に引っかかって躓きやすくなってしまいます。
まとめ
歩行で特に重要となる下肢の筋肉6個についてご紹介しました。 これらの筋肉が、何らかの障害によって部分的に弱くなったり、左右の筋肉の力にアンバランスが生じると、歩行が安定せず、転倒しやすくなってしまいます。 歩行訓練では、今回ご紹介した筋肉に着目し、トレーニングを行うことをお勧めします。
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