整形外科疾患における歩行解析と治療

整形外科疾患のなかには、治療や手術の後に歩行訓練を行うことがあります。

 

この歩行訓練は、生活の質を向上するために重要な要素になります。そこで、歩行訓練の効果を上げるためにおすすめなのが歩行解析です。

今回、こちらの記事では、整形外科疾患の歩行解析を使うことで得られる治療効果について詳しくご説明します。

この記事を参考にしていただき、歩行訓練の精度アップにお役立てください。

 

整形外科疾患で歩行訓練が行われる主な疾患

 

主に、整形外科疾患では下記のような症状の際に歩行訓練が行われます。

身体の痛みがとれない

思い通りに身体を動かせない

スムーズに歩けない

また、下記の疾患の治療や手術後のリハビリとして歩行訓練が必要になります。

 

・変形性股関節症

・脊髄損傷

・脳卒中

など

 

その他、股関節の筋肉など下半身に問題がある場合も、治療後の効果を高めるために歩行訓練が行われます。


引用:こんな時は整形外科へ⑨歩く訓練をしたい時

 

整形外科疾患で歩行訓練を行うメリット

整形外科疾患で歩行訓練を行うと、下半身を中心とした体の機能改善が目指せます。

 

また、体の機能改善ができることで下記のようなさまざまなメリットが期待できます。

・転倒防止

・生活習慣病の予防

・骨粗鬆症の予防

・精神的安定

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

 

転倒防止

 

特に高齢者の方は、治療後安静にし過ぎると寝たきりの原因になるため注意が必要です。そこで、多数の下半身の筋肉を使うことができる歩行訓練を行うことで、効率的に筋力を上げることができます。

その結果、下半身の筋群をバランス良く鍛えることができるため、転倒予防につながります。

引用:こんな時は整形外科へ⑨歩く訓練をしたい時

 

生活習慣病の予防

 

歩行は、効率的に体脂肪の燃焼が目指せる有酸素運動になるため、肥満解消が期待できます。また、末梢血管抵抗性の低下やインスリン受容体の感受性の改善にもつながります。

 

そのため、歩行訓練をすることで高血圧や糖尿病など生活習慣病の予防が期待できるでしょう。

 

引用:こんな時は整形外科へ⑨歩く訓練をしたい時

 

骨粗鬆症の予防

 

歩行は、接地の際に地面からの衝撃を繰り返す刺激運動になるため、骨の形成が促進されます。

また、歩行で太陽の光を浴びるとビタミンDの合成にも役立つため、カルシウムの吸収力アップが見込めます。

そのため、歩行で強い骨が形成されることで骨粗鬆症の予防につながるでしょう。

 

引用:こんな時は整形外科へ⑨歩く訓練をしたい時

精神的安定

 

病気やケガの後に気持ちが落ち込んでしまうことがありますが、その際には心や体だけではなく脳も疲れてしまう場合があります。

そこで、気持ちが落ち込んでいる時に歩行をすることで血液循環の促進が期待できるため、脳の活発化につながります。

また、沈みがちだった気持ちも晴れていくことで体や心も軽くなるため、症状の回復にもプラスに働くでしょう。


引用:こんな時は整形外科へ⑨歩く訓練をしたい時

 

整形外科疾患で歩行解析を使用する治療効果

歩行解析は、歩行の詳細な動きの解析を可能にするため、整形外科疾患のさまざまなケースで役立ちます。

特に、身体の構造や筋肉、関節などに問題がある場合に起こる歩行パターンの変化観察に効果的です。

 

次に、整形外科疾患において歩行解析を行うことで得られる主な治療効果をご説明します。

 

・治療箇所を特定できる

・痛みを緩和できる

・異常歩行による代償動作を防ぐ

 

それぞれの治療効果を詳しく見ていきましょう。

 

治療箇所を特定できる


歩行解析は、歩行における2つのフェーズである立脚期と遊脚期に分けて分析することができます。

歩行をそれぞれのフェーズにわけて解析することで、正常の動きからずれている部分を抽出して原因を評価することが可能です。


具体的には、歩行の動きから関節や筋肉・腱などの異常を見つけだすことで、治療するべき箇所を特定できます。

そのため、歩行解析で骨格構造や関節可動域の問題を特定することができれば、治療スピードを上げることができるでしょう。

 

引用:足と歩行のクリニック

 

痛みを緩和できる

 

整形外科の治療において、患者の痛みを軽減させることは非常に重要なことです。

例えば、膝や足部の関節、股関節など下半身の関節の痛みがある場合は、歩行解析を行う事で歩き方を改善させることが可能です。

歩き方を改善することで、その結果、背骨や関節の変形などが原因で起こる痛みの緩和が期待できます。

 

引用:足と歩行のクリニック

 

異常歩行による代償動作を防ぐ

 

整形外科疾患では、痛みや関節の可動域制限などが原因で異常歩行になることがあります。

異常歩行がある場合は身体のどこかに痛みを生じることがあり、そうなると代償運動が起こりやすくなるのです。

代償動作が起きてしまうと、悪い姿勢や歩行が慢性化してしまうことになるため改善する必要があります

そのため、歩行解析で原因を特定して治療することにより、代償運動による姿勢の乱れを改善することが可能です。


引用:足と歩行のクリニック

 

まとめ

今回は「整形外科疾患における歩行解析と治療」についてご説明しました。

 

歩行解析を活用することは、整形外科疾患の治療効果を上げるために効果的な手段になります。

そこで最後に、整形外科疾患の治療効果を上げるために活躍する「AYUMI EYE」をご紹介します。AYUMI EYEは、歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価できるデバイスです。

現在の歩行状態をデータで詳しく確認できるため、歩行訓練の精度を上げることが可能です。

ぜひ、整形外科疾患の治療スピードが上げられる歩行解析を活用しながら、歩行能力の向上を目指していきましょう。

 

(参考資料)

引用:こんな時は整形外科へ⑨歩く訓練をしたい時

引用:足と歩行のクリニック

 


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AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。

バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。

測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。

簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。

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