歩行分析は、リハビリにおける歩行状態の経過や目標の設定など幅広く活用されています。
また現在、歩行分析は医療機関など専門的知識を有する資格保持者が用いることが多くなっています。
そこで、今回こちらの記事では、歩行分析を活用するために効果的な資格について詳しくご説明します。
ぜひ、この記事を参考にしていただき、歩行分析を活用できるスキルを身につけていきましょう。
歩行分析の資格に理学療法士が良い理由
歩行分析は専門的な知識と技術を有する資格がなくても、用いることは可能です。
しかし、医療機関などで歩行分析を使用する場合は、資格が求められます。
なぜなら、リハビリにおける患者の歩き方や動作の癖、障害箇所のメカニカルストレスなど高い技術が求められるからです。
そこで、歩行分析を行うために最も適した資格になるのが、理学療法士です。
理学療法士は、病気や怪我などで歩行能力が低下した患者に対して、歩行能力改善の介入を行うリハビリ専門職です。
また、歩行障害に対するアプローチを日常的に実施している動作分析のスペシャリストでもあります。
そのため、専門的知識を有する理学療法士が歩行分析を用いることで、治療段階のスピードやリハビリ効果促進に大いに役立ちます。
理学療法士の取得方法
次に、歩行分析を活用できる理学療法士の資格取得方法についてご説明します。
理学療法士になるには、厚生労働省が実施する理学療法士国家試験に合格する必要があります。
また、試験を受験するには、理学療法学科など養成課程がある大学や専門学校などの指定養成施設を卒業しなければいけません。
なお、国家試験の合格率は年度によってバラつきがありますが、約7〜9割程度になります。
そのため、合格率は比較的高くなりますが、理学療法士によってスキルに差がでるため、在籍中はもちろん、卒業後も積極的なスキルアップが必要です。
(引用;理学療法士(PT)になるには)
理学療法士の歩行分析を活用できる場面
理学療法士は医療機関を始め、さまざまなフィールドで歩行分析を活用することができます。
それぞれのフィールドは同じ条件ということはなく、利用できる機器や手段によっても影響を受けます。
次に、理学療法士が歩行分析を活用する分野についてご説明します。
・医療機関
・介護予防
・スポーツ分野
各分野での活用方法を見ていきましょう。
医療機関
医療機関では、理学療法士が積極的に歩行リハビリを行う専門的な場所になります。
理学療法士は、主に下記のような疾患で、歩行リハビリの際に歩行分析を用いることが効果的です。
・腰部疾患
・股関節疾患
・膝疾患
・変形疾患など下肢の疾患
・腰部の神経症状を伴うような狭窄症
・ヘルニア
・末梢神経障害のなど腓骨神経麻痺
以上のような疾患に対して、歩行分析を用いたデータでリハビリ段階が明確に示されるため、治療スピードを速めることが期待できます。
なお、理学療法士が歩行分析の測定を活用する頻度としては、初期評価で初回のデータとして測定する場合が多いようです。
また、初期評価の後は、1カ月〜3カ月後に効果判定として使用することが基本です。
(引用;【AYUMI EYEインタビュー】新横浜整形外科リウマチ科 石黒先生にインタビューを行いました!!)
介護予防
高齢者は、歩行の機会を生活の中に取り入れていくことが重要になります。
そのため、理学療法士のリハビリ専門職知識による歩行分析を用いることは、高齢者のADL向上に効果を発揮します。
また、高齢者ができる限り自立した生活を送るためには、理学療法士は関連スタッフとの連携も大切です。
そのため、歩行分析は測定後その場で結果表を用いて説明ができるため、関連スタッフとともに、高齢者の生活状況の改善に役立ちます。
(引用;宮崎県日南市の介護予防事業におけるAYUMI EYE導入事例)
スポーツ分野
理学療法士はスポーツ分野でも歩行分析を用いて活躍できます。
アスリートが技術力アップの基本になるには、正しい姿勢や日々の歩行の安定が必要です。
例えば、陸上の長距離選手のアキレス腱炎などのケースでは、日々の歩行などで物理的ストレスが末端にかかっていることがあります。
そのため、走るよりも接地時間が長く、クセの出やすい歩行動作から改善していくことがアスリートの動作改善に効果的です。
その上、理学療法士の専門的知識を生かした説明とアプローチを行うことで、アスリートのパフォーマンスアップが目指せます。
(引用;【AYUMI Topics小泉圭介インタビュー第2回】プロアスリートでも体の動かし方を「間違っている」)
まとめ
今回は「歩行分析の資格を取得するには?」についてご説明しました。
運動分析のスペシャリストである理学療法士は、歩行分析を活用できる最も高い資格であると言えるでしょう。
ぜひ、理学療法士の資格を取得して、いろいろな分野で歩行分析を活用していきましょう。
最後に、理学療法士の歩行分析を使うにあたり、高性能かつ使いやすさを追求した「AYUMI EYE」をご紹介します。
AYUMI EYEは、正しい歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価することができる歩行分析システムです。
加速度センサーを腰部にベルトで装着し、6〜10m歩くだけで歩行状態を分析し、簡単に見える化することができます。
そのため、理学療法士の活躍できる医療や福祉、スポーツ分野などで歩行分析を活用することが可能です。
ぜひ、正確さと使いやすさを追求した歩行分析を使いながら、多くの人の足の健康を支える理学療法士としてご活躍ください。
(参考資料)
引用;【AYUMI EYEインタビュー】新横浜整形外科リウマチ科 石黒先生にインタビューを行いました!!
引用;宮崎県日南市の介護予防事業におけるAYUMI EYE導入事例
引用;【AYUMI Topics小泉圭介インタビュー第2回】プロアスリートでも体の動かし方を「間違っている」
引用;理学療法士の腕が試される?歩行分析のポイントや歩行訓練の種類について解説
歩行解析デバイスAYUMI EYEで歩行分析
AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。
バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。
測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。
簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。
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