歩行分析を行う方法はいくつかありますが、そのなかでも加速度センサーの活用には多くのメリットがあります。
ここでは主な4つのメリットについて、詳しく解説していきます。
準備にかかる手間が少なく、いつでもどこでも測定できる
加速度センサーによる測定の際は、基本的には専用の実験室など、特別な設備はいりません。
準備にかかる手間が少なくて済むため、少人数でも短時間で準備を行えるとともに、迅速な測定を実施できます。
このため医療機関や老人ホームなど、多種多様な場所で歩行分析を行えることはメリットといえるでしょう。
利用者の負担が少なくて済む
加速度センサーを用いた計測の場合、利用者は軽量の機器を腰に装着し、歩くだけで測定可能です。
動作を拘朿しない機種も多く、補助具や歩行路の制約も比較的少なくて済みます。
つまり，いつも通り歩いてもらうだけで、歩き方を問題なく測定でき、利用者の負担が少なくて済むこともメリットの1つに挙げられます。
安価で測定が簡便
数ある計測機器の中では、比較的リーズナブルであり、測定自体が簡便に実施できることから、専門的に研究を実施している大学等の機関以外でも導入がしやすいです。
測定結果を多角的な観点で確認できる
加速度センサーは前後、左右、上下といった、3つの軸で身体の動きを分析できることが特徴です。
また、歩行中の体幹加速度信号波形に各種解析や分析を加えることにより，歩行の動揺性や滑らかさ，左右脚の対称性や規則性を定量化できるとされており，これらを用いて歩容の異常を定量化できる可能性があると考えられます。
測定結果を多角的な観点で確認でき、歩行の改善や治療、リハビリなどに活かせます。
AYUMI EYEは加速度センサーを内蔵。コンパクトな機器で歩行分析を行える
弊社が提供する「AYUMI EYE」は、加速度センサーを使って歩行分析を行える機器です。
利用者は専用のベルトを腰に巻き10m歩行するだけですから、手軽に実施できます。
加えて、解析処理等を全てアプリケーションが担うため、その場でバランスや歩行速度を測定できるなど、便利な機能も備えられています。
AYUMI EYEはコンパクトなことと高い歩行分析の性能を持つ、優れた製品であることが特長です。
まとめ
歩行分析に加速度センサーを用いることで、「歩く」ことに関する多種多様な情報を、簡単な手順で迅速に確認できます。
利用者の負担も少なく、すぐに改善すべきポイントがわかることもメリット。
歩き方の改善に向けて、ぜひ活用をご検討ください。
《 ご 執 筆 者 さ ま 》
稗田 恵一さま（ひえだ けいいち）
千葉県在住
2017年以降、複数のメディアで介護に関する記事を執筆し、記名記事も多数掲載。
家族が介護施設に入った際の経験も活かし、役に立つ記事づくりを日々心がけています。
参考：
早稲田エルダリーヘルス事業団「AYUMI EYE」：
早稲田エルダリーヘルス事業団「AYUMI EYE medical」：
早稲田エルダリーヘルス事業団「歩行測定方法」：
https://ayumieye.com/measurement/
早稲田エルダリーヘルス事業団「解析データ」：
https://ayumieye.com/app_date/
歩行解析デバイスAYUMI EYE の再現性の検討. 日健康医誌, 2019, 7(2)： 14-19.
芥川知影, 榎勇人, 他：加速度センサを用いた歩行分析の妥当性－体幹加速度と重心加速度との比較から－. 保健医療学雑誌, 2015, 6(1)：10－14.
http://www.s-ahs.org/jahs/JAHS%20Vol6%281%29%20002.pdf
歩行解析デバイスAYUMI EYEで歩行分析
AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。
バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。
測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。
簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。
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