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従来の歩行分析が持つメリット・デメリット

従来の歩行分析が持つメリット・デメリット

歩行分析には加速度センサー以外にも、さまざまな方法があります。

ここでは4つの方法を取り上げ、どのようなメリット・デメリットがあるか解説していきましょう。  

 

その1:目視による方法

目視による方法は、機器の準備を必要としません。他の方法と異なり、測定者を揃えればどこでも測定できることはメリットといえるでしょう。

一方で測定者のスキルに依存することから、経験豊富な方でなければ正確な判定が行ないにくい点に注意が必要です。

またどのような基準で判定したか、客観的に示しにくい点もデメリットに挙げられます。  

 

その2:三次元動作解析装置の活用

三次元動作解析装置は、連続した動作を画像でチェックできるシステムです。

反射マーカーを身体に貼り付けて、これに赤外線を反射させ、それを複数の特殊なカメラで捉えることにより、三次元の位置を割り出します。エネルギー・運動量・角運動量等の運動学的なアプローチにより、各関節や全身の動作をトータルに、確認できることが特徴。リハビリや治療に役立てることが可能です。

一方で、高価な装置や広い空間も必要。

測定の準備も比較的大がかりとなりますから、さまざまな場所に出向きセッティングすることはなかなか難しいもの。利用者は測定場所まで足を運ぶ必要があるため、交通費や時間などの負担がかかります。とりわけ足の不自由な方にとっては、困難を伴う手法といえるでしょう。  

 

その3:床反力計の活用

歩行分析に活用される床反力計は、足底に加わる力や重心、バランスなど、運動力学的なアプローチにより、歩き方に関する詳細な情報を収集できます。これにより下肢の関節モーメントや、利用者がけがをするリスクの程度を知ることが可能です。

一方で歩行距離が長くなるほど多数の床反力計を用意しなければならず、利用者の歩幅にあわせて微調整する手間もかかります。

とりわけ歩行器や杖などを使っている方の測定ができないデメリットは、よく認識しておきたいポイントです。  

 

その4:靴装具型

靴装具型には靴の中にセンサーを入れる方法と、靴の上にセンサーを取り付ける方法があります。どちらもこれまで解説した機器と比べて小型であり、大掛かりな測定準備を必要としないことはメリットに挙げられます。

一方で靴の中にインソールとしてセンサーを入れる方法を取った場合、履いた際の感覚がいつもと異なることに違和感を覚える方も多いでしょう。

また靴の上にセンサーを取り付ける場合は違和感が軽減されるものの、靴の重さが増す懸念はあります。  

 

加速度センサーは、従来の歩行分析の課題を解決する方法

加速度センサーは、従来の歩行分析の課題を解決する方法です。

大がかりな機材はないため持ち運びが楽であり、利用者のいる場所に出向いて測定できます。10m程度の距離が確保できれば、自由に歩いてもらえる点もメリット。

測定結果は数値で表示され、今後のアドバイスも含めて表示されます。このため、熟練した方が測定会場まで出向く必要はありません。

測定する際は腰にベルトを巻く必要がありますが、負担は少なくて済むことも特徴に挙げられます。  

 

まとめ

加速度センサーは小型でありながら歩行分析を行え、歩行改善に役立つ情報を手軽に得られることが特徴です。結果は数値で表されるため正確であり、利用者に違和感など負担を与えることもありません。

他の記事では加速度センターのメリットを紹介していますので、あわせてご確認ください。  

 


《 ご 執 筆 者 さ ま 》

稗田 恵一さま(ひえだ けいいち)

千葉県在住

2017年以降、複数のメディアで介護に関する記事を執筆し、記名記事も多数掲載。

家族が介護施設に入った際の経験も活かし、役に立つ記事づくりを日々心がけています。


参考:

小林哲平, 三宅美博:加速度センサを用いた運動学的歩行分析システム-股関節疾患の術後リハビリにおけるWalk-Mate有効性評価への適用. 計測自動制御学会論文集, 2006, 42(5):567-576.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/sicetr1965/42/5/42_5_567/_pdf

芥川知影, 榎勇人, 他:加速度センサを用いた歩行分析の妥当性-体幹加速度と重心加速度との比較から-. 保健医療学雑誌, 2015, 6(1):10-14.

http://www.s-ahs.org/jahs/JAHS%20Vol6%281%29%20002.pdf

浅井剛, 土井剛彦:歩行分析における加速度センサの適用. 神戸学院総合リハビリテーション研究, 2008, 3(2):37-40.

http://www.reha.kobegakuin.ac.jp/~rehgakai/journal/files/no3-2/ronbun05.pdf

井原煕隆, 石田修平, 他:杖を携えた歩行者の歩行動作分析. 情報処理学会論文誌, 2016, 57(4):1162-1171.

https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=repository_uri&item_id=159051&file_id=1&file_no=1

アニマ「三次元動作分析装置とは?」:

https://anima.jp/%E4%B8%89%E6%AC%A1%E5%85%83%E5%8B%95%E4%BD%9C%E5%88%86%E6%9E%90%E8%A3%85%E7%BD%AE%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F/

土浦協同病院「三次元動作解析装置」:

https://www.tkgh.jp/glossary/87sanjigen/

函館整形外科クリニック「三次元動作解析とは?」:

https://hakodate-seikei.com/analysis/index.html

クレアクト ウェアラブル 歩行分析システム Gaitup:

https://www.creact.co.jp/item/measure/pressure/gaitup/gaitup-top

アーカイブティップス「フォースプレート・床反力計とは?フォースプレートの原理」:

https://archivetips.com/bertec/force-plate-knowhow

アニマ「床反力計とは?」:

https://anima.jp/force-plate/  


歩行解析デバイスAYUMI EYEで歩行分析

AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。

バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。

測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。

簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。

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