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歩行時の膝を支える外側広筋の役割とは?

歩行時の膝を支える外側広筋の役割とは?

大腿四頭筋の4つのうちの1つである外側広筋は、最大の断面積を持っているなどいろいろな特徴を持っている筋肉です。

また、変形性膝関節症などの膝痛にも非常に関与が大きい筋肉でもあります。

今回こちらの記事では、歩行でも膝の安定に重要な働きがある外側広筋について詳しくご説明します。

この記事を参考にしながら、外側広筋についての知識を深めていきましょう。

外側広筋の起始・停止

最初に、外側広筋の起始・停止・主な作用について確認していきましょう。

外側広筋の起始は、大転子および粗線の外側唇、停止は大腿筋膜張筋腱になります。

また、主な作用は、膝関節を伸展させて膝蓋骨を安定させる働きがあります。

外側広筋は、名前の通り外側にある筋肉ですが、実際は外側だけではなく中央や後面にも幅広く存在している筋肉です。

さらに、外側広筋の上を腸脛靭帯が走行しているため、それぞれの緊張状態がある場合は互いに影響しやすい関係があります。

【参考】:POST 基礎医学シリーズ解剖学編―外側広筋―

外側広筋の特徴

外側広筋の主な特徴は、次の2点が挙げられます。

  • ・羽状筋
  • ・2つの線維に分かれている

それぞれの特徴について見ていきましょう。

羽状筋

羽状筋とは、鳥の羽のように筋線維が少し傾いて斜めに走っている筋肉のことを言います。

短い多数の筋線維が並列して筋肉の中に詰まっているため、それぞれの筋線維が生み出す力を足し算して働かせることが可能です。

そのため、より強い力を発揮することができる筋肉になります。

2つの線維に分かれている

外側広筋は、内側広筋同様に縦走線維と斜走線維の2つの線維に分かれているのも大きな特徴です。

そのなかの斜走線維は、外側筋間中隔・腸脛靭帯から起始して膝蓋骨に付着して膝蓋骨の外側への移動に関わっています

また、斜走線維が起始する外側筋間中隔は、大腿二頭筋と外側広筋を隔てる筋膜になり、屈筋や伸筋を隔てる重要な役割があります

【参考】:筋肉を覚えよう 外側広筋の作用と役割(起始停止・神経支配・筋トレメニューなどを徹底解剖)

外側広筋が硬くなるとどうなる?

外側広筋が硬くなると、連結している腸脛靭帯や大腿四頭筋の動きも阻害してしまいます

特に、外側広筋の動きが悪くなると、内側広筋の筋力低下につながることがあるため、注意が必要です。

内側広筋は、外側広筋が硬くなることで、膝のお皿が外側に引っ張られることを避けるため、膝を内側に寄せていく作用が働きます

すると、次第に内側広筋にも負担が増えていくことで筋力低下が起こり、さらに外側広筋や大腿四頭筋の過剰収縮にもつながり、痛みを誘発してしまいます

J-STAGE 股関節角度変化が内側広筋と外側広筋の伸張に与える影響

外側広筋と関係が深い膝の症状

外側広筋の筋線維走行は膝関節の角度に影響される事が多く、特に下記の膝の症状は外側広筋と深い関係性があります。

  • ・内側型変形性膝関節症(OA)
  • ・ランナー膝(腸脛靱帯炎)

それぞれの症状と外側広筋との関係について、詳しく見ていきましょう。

内側変形性膝関節症(OA)

内側変形性膝関節症(OA)の原因の一つである筋力低下について、外側広筋は大腿直筋や内側広筋とともに関与しています

そのため、OAであっても外側広筋など大腿四頭筋に適切な治療正しい歩行訓練を行うことで痛みが取れる場合があります

【参考】:ジール整骨院 – online seminar - 【膝の痛み】【変形性膝関節症】施術before→after【ジール整骨院】

ランナー膝(腸脛靱帯炎)

ランナー膝は、足を酷使した際に膝の外側にズキズキとした痛みを感じるのが特徴です。

外側広筋と腸脛靭帯に癒着が起きている際に、大腿四頭筋の働きが悪くなったり膝のお皿の動きを阻害したりすることで、ランナー膝を引き起こしやすくなります

また、膝関節内反ストレスが増大することで、大腿筋膜張筋も伸長位での収縮を余儀なくされてしまいます。

その結果、大腿筋膜張筋は腸脛靭帯へと連続しているため、深部に存在する外側広筋にまで負荷がかかってしまうのです。

小林整骨院グループチャンネル 【腸脛靭帯炎/ランナー膝/膝痛】長時間のランニングなどでの膝の傷み!アスリートに多い悩みであるランナー膝について解説と対処方法について整骨院院長が解説!!!

外側広筋の歩行周期の働きについて

外側広筋は、歩行周期においては遊脚終期より活動を開始して、荷重応答期には遠心性に働きながら膝関節をコントロールしています。

【参考】:rehatora 外側広筋(vastus lateralis)外側広筋の歩行時の筋活動

内側型変形性膝関節症患者(OA患者)の歩行時の外側広筋の働き

今までの研究で、内側型変形性膝関節症者(OA患者)は歩行時に側方不安定が増加するにつれて、外側広筋の筋活動が増加していることが示されています。

特に、OA患者は健常者に比べて遊脚期・立脚期ともに外側広筋の筋活動が増えることが報告されています。

このことは、立脚期における側方安定性に寄与する外側広筋の筋活動を、遊脚期から予測して姿勢制御に関連している反応である可能性が考えられるでしょう。

また、遊脚期に外側広筋や大腿二頭筋の筋活動が増加することにより、正常な膝関節の関節運動を行えないことも示唆されています。

【参考】:リガーレカイロプラクティック 横浜で膝の痛みなら整体・カイロで解消。病院で改善しなかった膝の痛みの改善例です。

まとめ

今回は「歩行時の膝を支える外側広筋の役割」についてご説明しました。

外側広筋は、歩行時の膝の安定化を図る上で重要な筋肉です。

しかし、膝を外側に引き上げる力があるため、他の筋肉とのバランスが大切になる筋肉でもあります。

また、外側広筋が硬くなることで起こる歩行バランスの乱れの改善は、歩行の安定化を図るためにも必須です。

そこで、歩行時の安定化を図る上で大切な外側広筋の評価や分析ができるデバイスである「AYUMI EYE」をご紹介します。

AYUMI EYEは、正しい歩行に必要な要素である推進力・バランス・リズムの3点を正確に測定・評価することができます。

ぜひ、外側広筋の筋肉の動きを測定・評価していきながら、エネルギー効率の良い安全歩行を目指していきましょう。

(参考資料)
POST 基礎医学シリーズ解剖学編―外側広筋―
奈良県立医科大学機関リポジトリ 1km歩行による膝伸展筋の筋活動量の変化について 一大腿直筋・外側広筋・内側広筋の筋持久力における考察一
J-STAGE 内側型変形性膝関節症患者における歩行中の外側広筋の筋活動の特徴
CiNii Research 外側広筋の筋線維走行および支配神経分布様式
あなたの静岡新聞 下肢の硬い筋肉 ジャンプで「有効」 静産大・江間准教授が研究結果発表


歩行解析デバイスAYUMI EYEで歩行分析

AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。

バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。

測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。

簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。

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